新潟明訓中学校・高等学校Niigata Meikun Junior, Senior High School

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2025.03.10トピックス高校
MeGA3(ブリスベン)便り-6

MeGA3各コースの様子をお知らせします。

1コース ブリスベンコース
2現地の気候(強い雨 やや強い風 ※最高気温26℃くらい)
3行程 8日目
 終日ホストファミリーと過ごす
 10:00〜12:00 ZOOMにてB &Sプログラム+HR
4生徒の様子
 ホームステイ6日目。もはや生徒の表情に不安や緊張はない。レッスン中の発言にもためらいは全くない。ここに来るまで引っ込み思案だった生徒たちが、明るく、笑顔で、堂々と英語で会話をしている。気がつけば、生徒たちは「コンフォートゾーン」を超えた先で自然体でいる。やはりホストファミリーとの濃密な時間が、彼らを大きく成長させているのだと思った。強く間断なく雨が降り続いた日だったが、引率者としては救われる思いがした1日となった。
 レッスンはとてもスムーズに展開した。自分の興味関心、これまでのオーストラリアでの生活、ホストファミリーとの過ごし方、それぞれがそれぞれのトピックで会話をしていた。学生の多くは日本に関心が強い方が多く、中には新潟に暮らしたことがある学生もいて、会話も大いに盛り上がっていた。
 レッスン後はいつものように体調チェック。軽い風邪症状を訴える生徒もちらほらいたが、大きく体調を崩している生徒はいなかった。発熱で苦しんだ生徒も完全復活。また、昨日の様子をうかがうと、楽しいひと時を過ごしたようだ。大人数でパーティをした生徒、一緒に料理をした生徒、味噌汁をふるまった生徒、ひらがなカタカナを教えた生徒、折り紙を折った生徒、やっぱり罰ゲームで筋トレをした生徒などなど。ホストファミリーとの時間も終わりに近づいてきた。限りある時間を大切に過ごしてほしい。
 ミーティングの最後に、コリンダ高校での研修の中止を生徒たちに伝えた。覚悟をしていたのだろう、生徒たちは動じず教員の話に耳を傾けていた。引率者としてはとても悔しく、また残念でならない。生徒たちの楽しそうな顔、真剣な顔、達成感に満ちた顔をもっと近くで見たかった。「どうしてこのタイミングでサイクロンなのか」この研修中、何度もそう思った。それは生徒たちも同じで、彼らなりに行き場のない思いをグッと飲み込んで、ここまで頑張ってきた。だからこそ、コリンダ高校での研修中止の報は、態度にこそ出さなかったけれど、とても悔しいものだったと理解している。
 だけど、今日までこうして研修を続けられたことへの感謝を忘れてほしくない。バスガイドのユミコさん、運転手のヒデさん、リーさん、エージェントのジャネットさん、ナオキさん、そして添乗員の高橋さん。とても恵まれたスタッフのおかげで、ここまでやってこれた。
 確かに、当初みんなが想像していた研修とは大きく形が変わってしまった。だけど生徒たちには、研修そのものが決して当たり前ではなかったこと、研修ができたことのありがたさをしっかり理解してほしいと思う。そして「できなかったこと」ばかりに目を向けるのではなく、「できたこと」の方にこそ目を向けてほしい。多くのものが奪われた研修だったけれど、その分手に入れたものもまた多かったはずだ。「よく頑張ったよね」、「成長できたよね」、「楽しかったよね」、そんな実感の一つ一つを集めて、しおりに書き留めてほしい。頑張った自分を誇りに思ってほしい。最後は「この研修に参加できてよかった」と胸を張って日本に帰国してほしい。
 明日はオーストラリアでの最後の1日となる。悔いのないように過ごしてほしい。