明訓の中高一貫教育
教育方針・カリキュラム
本校は、「もっと勉強をして、世の中に貢献したい」という向学心に燃える勤労青年が夜、教室を借り、先生をお願いし、(学校を)組織し運営する新潟夜間中学講習会を設けたのが始まり。特定の創立者のいない学校である。昭和23年には高等学校となり、平成19年に中学校を併設し、平成33年には百周年を迎える進学校である。校訓の好学・自治・協力・質実・奉仕には草創期の青少年達の向学の熱い思いや、生徒自らが学校を運営するという気概が凝縮している。
平成23年から「世界の現実に対して目と心を開かせ、より大きな正義、平等、人権がすべての人に必要であることの気づきを促す(マーストリヒト欧州グローバル教育会議)」というグローバル教育の精神が教育の目標の一つとして導入された。これにより、建学の精神並びに校訓基づく教育計画の再編成が行われ、現代に適合した、極めて高い効果を生む教育活動が展開されることになった。(下記の表を参照)
日常の学校生活(授業)を通じて育成される規則正しい生活と安定した学習習慣を基盤にして、海外での語学研修と同じ効果を日本に居ながら得るエンパワーメントプログラム等の研修、北米・東南アジア・オーストラリアでのそれぞれの海外研修の成果発表を通じて各地域の体験を全員が共有するコース選択型海外研修などが実施されている。中高一貫部においては、6年間という時間的な余裕と13~18歳という生徒達の発達段階に応じ、時宜を得た教育が行えるという有利さを、十二分に活かすことができるようになった。
学びの目的を将来の生活の豊かさや安定を求める「自分のための学び」から、ふる里越後、日本さらには世界のために何ができるかという「他者や社会に貢献できる学び」へと目を向けることを促すことになった。より大きな目的のために学ぼうとする姿勢は、大学を通過点として捉え、大学卒業後の生き方を踏まえた大学選択にも繋がって行く。難関大学への進学者数の増加など進学実績の成果も着実に上がっている。また、大学入学後も向学心は衰えることがない。大学入試に合格すれば終わりという「大学までの生徒」から、大学で積極的に学び、挑戦する「大学からの生徒」に逞しく生長している。
創設時も今も、生徒達の学びに対する意欲の高さや、ひたむきさに変わりはない。新しいシステム作りの中で生徒達の学びに対する意欲に方向性や目的を提示する学校の意義や責任の大きさを改めて強く感じている。
